シンオウ神話を考える

 シンオウ地方には神と呼ばれるポケモンが存在し、ミオ図書館にて神話の存在が確認できます。
 神話ってのは世界創造から神々の何やらかんやらまで全部含めて神話なんだから、ゲーム中のテキスト以外にもあれとかこれとかそれとかあるんじゃないかと思うんですよ。アルセウスは世界を創りました、パルキアは空間の神様です、ディアルガは時間の神様ですハイ終わりなんてもんじゃないんですよ神話ってのは。

 そんなわけで、ここはシンオウ神話について色々と想像していくページです。

神話と伝説

 シンオウの「神話」に対し、ジョウトではホウオウに関する「伝説」が伝わっている。この二つって、どう違うのかしら。

しんわ【神話】

(1)古くから人々の間に語り継がれている、神を中心とした物語。

(2)宇宙・人間・文化の起源などを超自然的存在の関与の結果として基礎づけ、説明した話。神聖な真実として信じられ、日常生活の規範として機能することもある。

でんせつ【伝説】

(1)口承文芸の分類の一。具体的な事物に結びつけて語り伝えられ、かつては人々がその内容を事実と信じているもの。次第に歴史化・合理化される傾向をもつ。言い伝え。

(2)言い伝えること。また、言い伝えられること。うわさ。

goo辞書 国語辞典より

 ジョウト伝説から解釈を始める。意味から推察すると、ジョウト地方のホウオウ伝説は「具体的な事物」を起源にして生まれたと思われる。
 おそらく「塔に雷が落ち、火事になった」「雨が降った」「ホウオウとスイクン達が姿を見せた」という三つの事象がそれに当たるのだろう(最後の一つについては不確定ではあるが)
 この出来事より前から塔が存在し、塔にホウオウが舞い降りていたという言い伝えがあることから、ホウオウ信仰は伝説が生まれる以前からあったということになる。
 スイクン達の伝説は、「鳥ポケモン神聖視説(過去記事参照)」から派生したものなのかもしれない。

 シンオウ神話に話題を戻す。ジョウトと同じく意味からの推察を行うと、(2)より世界の起源をポケモン達に求めたのがシンオウ神話であると考えられる。
 更に「日常生活の規範」としての一面を持っていた可能性も充分にある。ミオ図書館にある神話のいくつかがそれを示唆している。
 「シンオウしんわ」は争いを起こさないための教えのように思えるし、「シンオウむかしばなし」は昔行われていたであろう慣習を想起させる。ポケモンと人との結婚が行われていたという点も興味深い。
 ジョウトの伝説に比べ、人々の生活や思想と強く結びついているのがシンオウ神話なのだろう。

「シンオウしんわ」

おこるな ??がくるぞ かなしむな ??が ちかづいてくるぞ
よろこぶこと かなしむこと あたりまえの せいかつ それが しあわせ
そうすれば ???サマのしゅくふくが ある
というのが くちぐせ だ

「シンオウ むかしばなし その1」

うみや かわで つかまえた ポケモンを たべたあとの
ホネを きれいに きれいにして ていねいに みずのなかに おくる
そうすると ポケモンは ふたたび にくたいを つけて
この せかいに もどってくるのだ

「シンオウ むかしばなし その3」

ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも おなじだったから ふつうのことだった

 神話や昔話には、シンオウ地方の人々の生活との深い関わりが垣間見える。それにしては、現代の人々の認知度が低いように感じられる。
 ズイの遺跡はあまり研究されていないようだし、「おくりのいずみ」や「やりのはしら」などは明らかに放棄されている。該当しそうな言い伝えはほとんど無く、カンナギタウンの壁画や三つの湖に名残が見える程度だ。
 ハクタイシティにはパルキア或いはディアルガの像があるが、近くにいる男の子によると「大昔にいたポケモン」という認識のようだ。ジョウトに比べ、特定のポケモンへの信仰の痕跡があまりにも少なすぎる。

 何故、神と呼ばれたポケモンは忘れられていったのだろうか。

2010/03/25