セレビィとシェイミ

 セレビィとシェイミ。この二匹は伝説・幻のポケモンの中でも希少な草タイプです。それゆえか、植物との深い関わりがゲーム中でも示唆されています。

 DPにて登場したシェイミは、グラシデアの花によって姿を変え、花の種を遠い土地まで運ぶという設定が明かされました。
 シェイミと役割が被っていると言われたり、更に時渡りの能力もディアルガと被ってしまったりと、セレビィは設定上、若干割を食った状態になっているようです。セレビィかわいいのに

 さて、シェイミが花畑と関わりを持っているのに対し、セレビィは森の守り神とされています。どちらも植物に関係するポケモンではありますが、異なる側面を持っていそうではないですか。
 今回はこの二匹に焦点を当てていきましょう。

森と花畑

 シェイミの住む花畑と、セレビィが住む森。これらは一見似通っているように見えますが、ポケモン世界を見ると全く異なるものであることがわかると思います。
 ソノオタウンのように近い位置にある例はあるものの、混在しているような所はどの地方にもありません。森と花畑は同じ植物でありながら、重なることの無いフィールドなのです。

 まず、森について見てみましょう。
 ポケモン世界における森といえば、カントー地方のトキワの森、ジョウト地方のウバメの森、ホウエン地方のトウカの森、シンオウ地方のハクタイの森が挙げられます。
 いずれも昼間でも薄暗いほどの木々が繁り、また規模も大きいものがほとんど。人の手があまり(あるいは全く)入っていない印象を受けます。ポケモン世界は多様な自然に包まれているので、長い年月をかけてあのようになったのでしょう。

 ポケモン世界の森は、長い年月に渡って存在しつづける、言うなれば「時間」の性質を持っていると言えます。
 セレビィが「森の守り神」と言われるのは、草タイプを持つだけでなく、「ときわたり」の能力――森と同じく「時間」の性質を有するポケモンだからだと推測できます。

 さて、一方の花畑はどうでしょうか。花はやがて枯れますが、残った種は風に乗るなど様々な方法によって遠くへと移動し、別の土地でまた花を咲かせます。これは「空間」の性質と言えるでしょう。
 花の種を運ぶシェイミも同じく「空間」の性質を持っていると考えることが出来ます。

時間と空間を渡るポケモン

 上記のように考えると、セレビィとシェイミは異なる性質を持っているということがわかります。二匹のポケモンはそれぞれ植物の「時間」と「空間」を象徴するポケモンなのではないでしょうか。
 セレビィが時間を渡るように、シェイミは空間を渡るポケモンなのです。

 余談ですが、映画「ギラティナと氷空の花束」ではシェイミの技「シードフレア」によって反転世界と行き来が出来る穴が生じる、という描写がありました。
 シェイミの持つ「空間」の性質は、パルキアの力に近いものなのかもしれません。

2010/03/15