ポケモンXY考察メモ

 ストーリーが濃くなってくると、語る事が無くなっていくのです。今回は登場人物や伝説ポケモン等についての所感のようなものになります。

パッケージポケモンの2匹

 北欧神話に登場する動物がモチーフになっているということは、発売前から囁かれていましたね。
 ファミ通11月7日・14日合併号に掲載されたインタビューによれば、ゼルネアスはシカのモチーフと「与える」イメージ、イベルタルはトリのモチーフと「奪う」イメージを意識したデザインだそうです(杉森氏の発言)。
 「トリ」について何の種類かは明言されていませんが、まあ鷲なんでしょう。続きでワシづかみって言ってるし。

ゼルネアス

 ポケットモンスターXのパッケージを飾る「せいめいポケモン」。世界樹ユグドラシルの葉をかじっている鹿がモデルなのではないかと言われている。

 生を司るであろうゼルネアスが世界樹の鹿って、なんかイメージに合わない。世界樹の葉っぱムシャムシャ食ってるだけなんだもん。世界樹を脅かす、むしろ奪う側。
 ちなみに鹿は4匹いて、それぞれダーイン、ドヴァリン、ドゥネイル、ドゥラスロールという名前を持っている。ドゥネイルとドゥラスロールについては語源は不明だが、ダーインは「死」、ドヴァリンは「ためらわせる者」という意味。やっぱり生命要素が無い。

 北欧神話に登場する鹿、という視点で見ればエイクスュルニルという牡鹿も含まれるが、彼は「レーラズの樹の葉」を食べている。レーラズの樹は世界樹と同一のように思える記述もあるのだが、いまひとつはっきりしない。

 ゼルネアスは1000年の眠りにつく際、樹木の姿になるらしい。そうすると鹿というよりも、世界樹そのものと見なすほうが正しいのかもしれない。動物たちに住居を提供し、牡鹿たちの食糧源でもある世界樹はまさしく「与えるもの」だろうから。

 動物に限定するのであれば、ヴァルハラの戦死者たちのために蜜酒を生み出している、山羊ヘイズルーンもデザインに組み込んで欲しかったかもしれない。
 そういえば草食で山羊な新ポケモンがいましたね。

イベルタル

 ポケットモンスターYのパッケージを飾る「はかいポケモン」。大鷲フレスベルグがモデルだろうと言われている。

 フレスベルグについてはブログの記事で少し触れているのでそちらを参照のこと。
 生命を吸い取るという何気にオソロシイ能力を持っていて、こちらは元ネタとイメージは合ってるかな? 破壊ポケモンという分類はすこしズレている気もするけれど。

 「Y」の形状は獲物を捕まえる鳥の足にも似ており、シルエットは確かに「奪う」という言葉を想起させる(鳥の指は4〜5本だけど)

ジガルデ

 恒例のクリア後遭遇伝説ポケモン。蛇っぽい。マイナーチェンジで主役になるに違いないと噂されている。

 先の2体が世界樹をウロついている動物なので、自動的にニドヘグがモデルと思われる。蛇モチーフであれば、陸地を囲んでいるヨルムンガンドもいるが、ジガルデのデザインはニドヘグを意識しているようだ。

 ニドヘグはフヴェルゲルミルの泉にいる蛇で、世界樹の根をかじっている。また、フヴェルゲルミルにはニドヘグ以外にも無数の蛇が住んでいるという。
 ジガルデの背中にある蛇の頭のような5つの突起(?)は、ニドヘグとともにいる蛇を表しているように見える。

 「ちつじょ」ポケモンという分類は、与えるゼルネアスと奪うイベルタルに対し、そのバランスを取る立場という意味だろうか。マイナーチェンジ版では、キュレムのように2体の力を併せ持つようになるのかもしれない。

AZ

 大きなのっぽのおじいさん。悪の組織に捕まり(所持品を)利用されるという伝説ポケモンのような人。

 王、老人、片目、とくればあの人。外見はオーディンがモデルだろうか。なお、オーディンは人間に色々ちょっかいを出すが、世界を滅ぼそうとするような神(むしろそれは巨人族の役目である)ではない。

 オーディンの名は「激怒するもの」という意味で、兄弟にヴィリ(歓喜)とヴェー(悲嘆)がいる。戦争への怒り、愛するポケモンを失った悲しみ、そして主人公とのポケモンバトルを経て取り戻した喜び……と考えると、他にも見えてくるものがあるかもしれない。

 戦争といえば、北欧神話ではオーディンが属するアース神族と、もう一つの神であるヴァン神族との争いが世界の最初の戦争だったという。3000年前の出来事など知る由もないが、ゲーム設定的にはまだまだ何かありそうだ。

2014/2/24追記:カロスの戦争について

 フラダリラボ地下1階の部屋に、フラダリが集めたと思しき資料がある。その中に、カロスで起きた戦とAZについての記述が見られる。テキスト量がやや多いので、別ページにまとめた。
 →フラダリラボ資料

 資料のとおりであれば、AZの弟にあたる人物が戦争の発端となったようだ。あるいは、カロスは常に周囲から狙われている国でもあったのかもしれない。それ故に、飛びぬけた技術を持つAZが王となったのだろう。
 弟の目的は、AZの権威を失墜させるのが目的だったと思われる。だが、AZは最終兵器を造り、結果カロスは荒廃してしまった。

 敵と内通し戦を引き起こしたという点は、ロキを連想させる。彼はオーディンと義兄弟の関係にあり、世界が滅ぶラグナロクにおいてはムスペル(南の炎の国)の軍勢を乗せた船の舵を取るのだという。
 ロキの子供たちもまた、オーディン達を滅ぼす軍勢に加わった。王の弟の子孫であるフラダリが最終兵器を使おうとしたのは、何とも皮肉と言えよう。

 ふと思ったが、AZのフラエッテにはバルドルが該当するのではないか。オーディンの子バルドルは、ロキに間接的に殺されてしまう。母フリッグが彼を蘇らせようとするが、ロキの妨害により叶わなかった。
 彼の死は神々にとって重大な事件であり、またロキが神々と決定的に決裂する遠因でもある。
 バルドルは、ラグナロクの後に再生する世界に弟とともに生き返るとされている。戦争から再生したカロスでAZとの再会を果たすことで、フラエッテはようやく蘇ることが出来たのかもしれない。

終の洞窟

 ジガルデがこもっているところ。「ついのどうくつ」と読む。地名に関する記述は見られないが、ジガルデの頭文字であるZがアルファベットの最後であることからの繋がりか。ゼルネアスやイベルタルの「対」という意味も含んでいるかもしれない。

 とりあえずはここまで。ちょくちょく追記するかも→追記しました(2014/2/24)

2013/11/13